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FILMS

フィルム・ノワール映画祭

2024年4月27日

フィルム・ノワール映画祭

宣伝・配給協力
配給:アダンソニア

公式HP外部リンク

劇場:新宿K’s cinema 東京都新宿区新宿3丁目35−13, Showakan-Bld, 3F
上映期間:2024年4/27(土)~5/17(金)
配給:アダンソニア 宣伝・配給協力:ブライトホース・フイルム 協力:メダリオンメデイア、ブロードウエイ
解説:吉田広明(映画評論家) 協力:仙元浩平 デザイン:千葉健太郎
4/27(土)E『仁義』17:00回上映終了後トークイベント開催! 登壇:吉田広明(映画評論家)×村山匡一郎(映画評論家)

2024年4月27日(土)新宿K’s cinemaにて開催

フランスのノワール映画を中心に、

近年あまり上映されてこなかったノワール映画の魅力をつきつめる!

フランスの映画批評家ニーノ・フランクが第二次大戦中に製作されたアメリカの犯罪映画を”フィルム・ノワール”と称したことから始まったフイルム・ノワールの歴史。源流は1930年代に一世を風靡したギャング映画にあると言われている。フイルム・ノワールはフリッツ・ラングやロバート・シオドマク、ジャン・ルノワールら、ヨーロッパから亡命した映画作家の再出発の場となり、アンソニー・マン、ジョセフ・H・ルイス、ニコラス・レイ、リチャード・フライシャーらアメリカの若き映画作家たちの登竜門となった。
ハリウッド映画史にその名を刻む監督たちが描き出したアメリカの闇は、ゴダール、トリュフォーが高評価したことからフランス映画界に浸透し50年代ヌーヴェル・ヴァーグ以前のフランス映画界に大きな影響を与え、以降多くのフランス・ノワールが製作された。フランス・ノワールはアメリカのノワールとも違う独自な世界を繰り広げる。この映画祭はフランス・ノワールを中心に、近年あまり上映されてこなかったノワール映画の魅力をつきつめる映画祭です。
上映作品は、まずチャールズ・ブロンソン主演の3作。ルネ・クレマンの情感溢れる映像美、フランシス・レイの華麗な音楽によってメランコリックな雰囲気たっぷりの『雨の訪問者』、ベルイマン監督作で知られるリヴ・ウルマンとブロンソンの共演するテレンス・ヤング『夜の訪問者』、そして、ブロンソンとアラン・ドロンが金庫破りをする凸凹コンビを演じるジャン・エルマン『さらば友よ』。
その他の作品は、ジャン=ポール・ベルモンドとリノ・ヴァンチュラの共演が嬉しいアンリ・ヴェルヌイユ『太陽の下の10万ドル』、言わずとしれた巨匠ジャン=ピエール・メルヴィルの初期と後期を代表する『賭博師ボブ』、『仁義』。コルシカ生まれのセリ・ノワールの旗手ジョゼ・ジョヴァンニが自身の小説を映画化した監督デビュー作『生き残ったものの掟』。同じくジョヴァンニがイギリスのジョン・カリックのベストセラー「禿タカ」を映画化した傑作アクション『ベラクルスの男』。刑務所からの脱走劇を描くジャック•ベッケル『穴』。アート・ブレーキー・アンド・ジャズ・メッセンジャーズの音楽が印象的な『殺られる』。そして、人間の暗黒面をこれでもかと見せつける、まさにこれぞフレンチ・ノワールと言うべきイヴ・アレグレ『乗馬練習場』。ドイツの亡命監督ロバート・シオドマクがフランスで撮った『罠』。マカロニ・ウェスタンやアクション映画を多く撮ったドゥッチョ・テッサリ『ビッグ・ガン』。『穴』に続くジョゼ・ジョヴァンニの原作、脚本にしてリノ・ヴァンチュラ、ジャン=ポール・ベルモンド出演のクロード・ソーテ『墓場なき野郎ども』。以上、全14作品となる。映画史の闇から抜け出した知られざる傑作を是非スクリーンでご堪能ください。