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2021年4月2日

『Eggs 選ばれたい私たち』4月2日(金)よりテアトル新宿にて公開!

結婚も出産もしなくても、子供ができるとしたら―?
産まなくても「母になりたい」と願い、彼女たちはこれからも生きていく

子どものいない夫婦に卵子を提供するエッグドナー(卵子提供者)に志願した独身主義者の純子。そのドナー登録説明会で、偶然、従姉妹の葵に再会し、彼女がレズビアンであることを知った。恋人に家を追い出された葵は、純子の家に転がり込み、2人の少し奇妙な共同生活が始まった。エッグドナーに選ばれれば、ハワイやマレーシアなどの海外で卵子を摘出し、謝礼金がもらえる。選ぶのは、子供を希望する夫婦。そして、エッグドナーには30歳までという年齢制限がある。わずか数カ月で30歳を迎える純子は、それでもドナー登録をすることに決めた。純子と葵は、どちらが選ばれるかという期待と不安を感じながらも、いつしか「遺伝子上の母になりたい」という同じ目的に向かって<選ばれる>為に、新たな生活を始めようとするのだった―。

監督は、オムニバス映画『SEASONS OF WOMAN』が池袋シネマ・ロサにて12月19日(金)より公開になるほか、文化庁委託業務「ndjc2019:若手映画監督育成プロジェクト」にて35mフィルムにて撮影された短編映画『あなたみたいに、なりたくない。』(2019/出演・阿部純子、小島聖 他)を制作するなど、いま活躍目覚ましい川崎僚。これが初長編となる本作では、自身の女性としての経験や体験を織り交ぜなら、結婚や出産を希望していない30歳目前の女性、そしてレズビアンの女性という対照的な2人の人物を通して、社会から求められる女性像と実像のずれに悩みながらも、それでも「母になりたい」と願う彼女たちを等身大に描いてみせた。本作は、2018年タリン・ブラックナイツ映画祭で日本映画唯一のコンペティション作品に選出。同年の招待上映作品「万引き家族」とともに、日本の社会問題を扱った話題作となった。

先日、マスコミ各紙で報じられたように、夫婦以外の第三者から卵子や精子の提供を受けて生まれた子どもの親子関係を民法の特例で定める生殖補助医療の関連法案を、野党5会派が国会に提出するなど、法整備の動きがようやく始まってきている。この社会状況の中で、何らかの事情で産めない、あるいは産まない選択をしたが、それでも母になることを希求する女性たちの切なる想いを掬い取った本作に是非ともご期待ください。

4月 2日(金)よりテアトル新宿、4月9日(金)テアトル梅田、アップリンク京都ほかにて全国順次公開!

公式HP:eggs-movie.com